潤うルミナスのチャレンジ体験ブログ

秘湯湯治や家庭での自己脱毛などにチャレンジしていきます

【三斗小屋温泉煙草屋旅館】 眺望の野天風呂は格別! 登山素人が準備を入念に行ってきました

栃木県の那須連山にある三斗小屋温泉には
山小屋の煙草屋さんと旅館の大黒屋さんの
2件の温泉付き宿があります。

今回、混浴野天風呂がある煙草屋さんに
2泊宿泊してきました。

那須連山のほとんどは那須町ですが、
温泉宿のあるところは、那須塩原市の飛び地で
住所は、那須塩原市でした。

三斗小屋温泉 煙草屋旅館 となりに大黒屋さんがあります

当初、煙草屋旅館さんに5月に行こうかと
計画していましたが、登山未経験者のため、
行楽シーズンの7月に行きました。

5月はまだ雪が降ったり強風が吹き抜けることが
あるようなので、無理せず夏休みシーズンが
オススメだと思います。


また、夏休み中でも平日であれば、
比較的ゆったり宿泊できるようです。


今回、2泊しましたが、
1泊目は私たちのみの宿泊。
2泊目は、テント泊が2組で、
宿は2日間とも私たちだけでしたが、
土日は、結構混むようです。

那須岳大自然も楽しめます


 【基本情報】

三斗小屋温泉 煙草屋旅館
〒325-0111 栃木県那須塩原市板室910
(衛星電話)090-8589-2048


予約は電話です。
宿には通信環境がないため、インターネットは使えません。
また、支払いは現金のみ。

ちなみに電気もありません。
自家発電時のみ、スマホを充電できる
コンセントが使えます。
21時が消灯です。

三斗小屋温泉煙草屋旅館 自家発電中はスマホ充電できます。


スタッフの方は、平日には一人のみ。
一日目は男性でしたが、
2日目には女性スタッフが玉ねぎを
担いできて、交代していました。


私たちは、体つきから登山に慣れている
ように思われましたが、
全くの初心者で驚かれました。
二泊してくれてありがたいと言ってくれました。


【場所&アクセス】
東北新幹線那須塩原駅西口からバスで約75分
終点那須ロープウェイに着きます。

那須ロープウエイに乗って茶臼岳経由が
人気かもしれませんが、
登山初心者なので、最短ルートで行きました。

峠の茶屋から峰の茶屋に行く最短ルート
片道約4.3km(約2時間の歩き)です。


当日の朝、東京は大雨で荒れた天気。
那須塩原駅は晴れてましたが、
ロープウェイ麓駅は雨。

那須ロープウェイ麓駅


ここで登山ビギナーの私たちは、行けるものかと
念の為、煙草屋さんに電話をすると
そちらは晴れているようで、問題ないとのこと。
行くことを決意し、
ここでトイレに行ってから、出発しました。

(峠の茶屋の駐車場にも公衆トイレがあります)


ロープウェイ麓駅からまず峠の茶屋に歩きます。
麓駅でレインコートを着て雨対策しましたが、
峠の茶屋までの20分でほぼ雨は止みました。

峠の茶屋の先に登山口があります

那須連山登山歩道案内図


山の天気は変わりやすいので
レインコートを着たまま
峰の茶屋を目指しましたが、
登りなので、暑い暑い。
途中で脱ぐことにしました。

ここでレインコートを脱いだことは正解で、
体力を消耗するので、
面倒でも安全に快適に歩くための努力は
惜しまないことが良さそうです。


峠の茶屋から峰の茶屋までは、
整備されていて歩きやすいコースです。


ビギナーの私たちには、峰の茶屋が
遠くに見えきた時には、喜びというより、
あんなところまで歩くのかと絶望を感じました。

峠茶屋から峰の茶屋の道のり途中、峰の茶屋が遠くに見えます


途中、小学生の団体とすれ違い、
「茶臼岳を登ってきました」と、
子供も登れるんだと希望を抱きました。

峰の茶屋までは、この植物が沢山でした。
ウラジロダテというそうです。

那須岳高山植物 ウラジロダテ

峰の茶屋は強風ポイントで注意が必要な時もあるようです



さて、次に峰の茶屋から次の避難小屋を目指します。

三斗小屋温泉への道のり 峰の茶屋から次に避難小屋を目指します。

三斗小屋温泉への道のり 避難小屋は閉まってました


ここの間にある数メートルの
「ガレ場」が恐ろしいこと!

幅は、足1本分しかなくて、
山の斜面の石ころ道が滑ります。

落ちたらどうなるか頭をよぎりますが、
今ここに集中して、無事に通過。

三斗小屋温泉への道のり 峰の茶屋から避難小屋の途中のガレ場が一番の難所


この後の道のりも、こんなところが
あったらどうしようかと思いましたが、
それからは、整備されたルートなので、
ご安心ください。


ですが、人は全くいなくなったので、
道の心配ではなく、次は熊の心配で、
熊鈴を鳴らしまくって歩きました。


途中また雨が少し振ってきましたが、
森の木々が守ってくれて、雨が道まで
落ちてきません。

森の生命を育む力に感動しながら進みます。

三斗小屋温泉への道のり 避難小屋から三斗小屋温泉は危険個所はありません


水飲み場の延命水を過ぎて少し行った
沼原分岐からは、比較的歩きやすく
突然、煙草屋旅館が目の前に現れますよ。

那須岳ハイキングトレッキングコースの水飲み場 延命水


帰りは、あのガレ場が恐怖だ~!と
思ってましたが、整備が入って歩きやすく
なっていると聞いて、少し安心しました。

ガレ場も難なく、スムーズな帰路でしたが、
途中、「ウォ~ウォ~」と
恐ろしい叫び声が聞こえてきて、
日本サルが私たちを威嚇していたようです。


熊鈴を鳴らしまくり、存在をアピールしましたが
それでよかったのかは不明です。

煙草屋旅館までの行き方は
いくつかあるようですが、
公共交通機関を使う登山素人は、今回
私たちが使ったコースが一番近くて安全かもしれません。



【宿&お部屋】
さて、お宿は、本館、離れとテント場があります。

山の天気は変わりやすく、雨具などを
干すところが玄関脇や、廊下にも備えられています。

三斗小屋温泉煙草屋旅館 玄関

三斗小屋温泉煙草屋旅館 談話室

三斗小屋温泉煙草屋旅館 玄関にはグッズなども売られています


大小21の個室があるようで、
新型コロナ前は、相部屋もあったようですが、
今は、グループごとでしか部屋割りしないそうです。

三斗小屋温泉煙草屋旅館 お部屋は襖で仕切られています

三斗小屋温泉煙草屋旅館 今回宿泊は私たちだけでした

三斗小屋温泉煙草屋旅館 廊下には干すスペースがあります


シーツは、荷物が重くなるので、最初から
持つことをやめて200円で借りました。


初日疲れ切っていて、
消灯の21時前にはもう眠ってました。

何もないけど、それでいいお部屋です。
ゴミは持ち帰りなので、
ゴミ袋を作っておくことをオススメします。


トイレは男女別。
トイレは小さくても清潔です。
洗面台は、一日中灯りがつくようでした。

三斗小屋温泉煙草屋旅館 トイレ

三斗小屋温泉煙草屋旅館 洗面台


ちょっと余談です。
ここはシャンプー類はNGなのですが、
トイレや洗面に置いてある掃除用具は、
こんなの使っていいのというものばかり。

自宅で化学系洗剤など使わない私には、
置いてあるものからの臭いにクラクラです。

自然なものを使っているとよいなと思いました。


【お食事】
食事は、本館1階の大広間でいただきます。

三斗小屋温泉煙草屋旅館 食事スペースの大広間


夕食 17:15頃、 朝食 6:30頃で、
準備ができると太鼓で知らせてくれる
システムです。

三斗小屋温泉煙草屋旅館 食事の準備ができると太鼓で知らせてくれます


登山した後の夕食は、

温泉に入った後のちょうどよい時間です。
疲れているので、量もちょうどよい感じ。


オーナーの意向で、
なるべく地場のものを使って
作ってくれています。

一日目は、ハンバーグも出ましたが、
そのお肉も栃木産とのことでした。

三斗小屋温泉煙草屋旅館 一日目の食事はハンバーグとサバの味噌煮


2日目の牛肉も栃木牛。
食材を運ぶだけでも大変です。
感謝で戴きました!

三斗小屋温泉煙草屋旅館 二日目の夕食は栃木牛

 

三斗小屋温泉煙草屋旅館 一日目朝食は温泉卵も

三斗小屋温泉煙草屋旅館 二日目朝食

【温泉について】
・混浴野天風呂1ヶ、共同浴場(混浴内湯)1ヶ、女性専用風呂(内湯)1ヶ
・泉質: 単純温泉
・温度:34~54度

野天風呂女性専用時間:13:00~14:00、15:30~16:30、18:00~19:00
共同浴場利用可能時間:14:30~15:30
女性専用風呂の男性専用時間:13:00~14:00

シャンプー、石鹸の使用は不可

全部源泉が違うそうです。
毎日清掃があるので、温泉に入れる時間が決まってます。
野天風呂利用可能時間:13:00~(翌)6:30
共同浴場利用可能時間:13:00~20:30
・女性専用風呂:13:00~20:30、(翌)5:00~6:30


昔は、こちらへ湯治に来ているお客様もいたようです。
湯治の方ももちろん、歩いて来るしか手段がありません。


そして、その湯治の方は、
共同浴場にだけ入っていたとのこと。

確かに共同風呂が一番効能が高そうです。
入った瞬間から気持ちよいお湯です。

木の湯舟は、船大工さんが作ってくれたそうです。

三斗小屋温泉煙草屋旅館 女性専用風呂は他2つよりも熱め


ここの温泉の特徴は、
兎に角、汗が出まくることです!
発汗がすごい!!!
体感の湯温は、39℃~40℃でした。

そして、ちょっと私には熱めなので、
長く入っていることができません。
どこも入っていられて30分が限界です。

三斗小屋温泉煙草屋旅館 野天風呂はサンダルに履き替えていきます

野天風呂は、ちょっと登ったところにあります



夕方から嵐のような雷雨になったりしましたが
早朝は比較的天気が安定していて、
眺望が素晴らしい野天風呂は圧巻です!

三斗小屋温泉煙草屋旅館 野天風呂からの眺望は最高です!


この野天風呂の狭い方が熱めです。


この眺望の露天風呂が私のずっと入って
みたかった温泉です!
こんなところが他にありましたら、
是非教えてください。

野天風呂の更衣室です


【こぼれ話】

登る前に、素人なので、ストックが必要か?
ヘルメットのような電気は必要か?など
心配になり、登山専門店で聞いてみると、
最低限必要なものは「雨具」で、
暗くなって歩くなら電気は必須だけど
今回は必要ないだろうとのこと。

昔の人はストック持ってなかったから、
ストックはあると楽なようですが、
必須ではないようです。


【必須アイテムはこれ】
・熊鈴
・雨具
バックパック用雨具
・トレッキングシューズ
・地図

 

地図は、那須塩原駅の観光案内所で
那須登山トレッキングコースマップをもらい、
そこには所要時間の記載もあって、
重宝しました。


また、標高が高いところでは
おならが溜まりやすいようですね。

私は、1日目ご飯を食べ過ぎて
2日目の日中、お腹が張って苦しくて
あまり食べないようにしました。


時期と準備をきちんとして
眺望温泉をお楽しみください!
また行きたいかといったら、、
登山者ではないので、
今回で充分堪能したから
新しいところを巡ろうかと思います(苦笑)

 

峠の茶屋の先の登山口にいる狛犬さん