【夏油温泉 元湯夏油】やみつきになる爽快感、激熱大湯のトリコになりました
秘湯であり、秘湯ファン憧れの温泉でもある
夏油温泉 元湯夏油。
知名度もあり、人は全国から訪れます。
そこの温泉で出会う人々は、
秘湯を巡っているような強者にも
何人も会いましたし、日ごろの疲れを癒しに
年に1回、元湯夏油を訪れる人も。
日本全国津々浦々、温泉がある中で
リピートするところは限られてしまいます。
それでも、リピートしたくなるのが
夏油温泉「元湯夏油」の魅力のよう。
その魅力を紐解いて伝えたいと思います。
【基本情報】
夏油温泉 元湯夏油
岩手県北上市和賀町岩崎新田1−22
TEL: 090-5834-5151
幅広い年代のファンがいると感じました。
日帰りも営業しています。
日帰りは比較的近場の人が来ているのでしょう。
山の登りやハイキングをしてきた方、
子供連れの家族、お爺ちゃんお婆ちゃんと
来ている夫婦、お風呂が憩いの場に
なっている感じがします。
営業は、年の半分。
5月中旬~11月上旬まで。
冬は大雪でクローズします。
ここ2年、雪が増えているそうです。
建物は、旅館部と湯治部があります。
湯治部も結構賑わっており、
1泊2,500円で宿泊可能です。
湯治部の建物は、とても古いのですが、
住めば都で居心地よいようです。
時間に縛られず、気ままに
ゆっくり楽しみたい人も泊まってます。
夏、どこの温泉もそうでしょうが、
アブが出て落ち着きません。
なので、6月上旬は寒すぎず、梅雨でもなく
訪問に最適な期間かもしれません。
紅葉も素晴らしいようで、一番混むようです。
今度は紅葉シーズンも来てみたいと思います。
【場所&アクセス】
岩手県の東北新幹線北上駅東口から送迎があります。
秘湯ですが、新幹線を降りたら送迎があるので、
アクセスは簡単です。
北上駅近辺には、ほどんど食事処がありません。
東口にはお店がなく、
西口に岩手県北上観光物産館があります。
時間があれば、そちらに立ち寄って
南部鉄器などのお土産を物色するのも良し。
送迎車で約45分。途中から山に入っていき、
くねくねとした細い道を進みます。
途中ダムの水に映る山の景色も楽しませてくれます。
今回の送迎車利用者は、15人ぐらい!
さすが夏油温泉です!
乗り込む時に、宿泊カードが配られて、
バスの中で記入しましたが、
書いていない人もいて、きっと常連の方々でしょう。
【宿&お部屋】
玄関入って右に受付。
正面にお土産物販コーナーがあります。
そこで、宿と温泉の説明をしてくれます。
大きな宿泊施設なので、プリントが配られます。
その後、部屋に案内してくれます。
それぞれの館に分かれていきます。
私の宿泊は、本館の2階でした。
古いですが、壁も畳もキレイで充分です。
お布団は薄いですが、特に問題ありません。
6月の宿泊では寒くありませんでした。
お茶セットも金庫もあります。
バスタオルと浴衣、ポットは毎日変えてくれます。
ただ、お部屋の鍵が掛かりずらいので、
温泉から戻ったら空いていたことがあり、
鍵をかけた後に、確かめた方がよいかもです。
冷蔵庫も廊下にあります。
トイレ、洗面台も古いですが、ウォッシュレットです。
洗面には紙タイルと紙コップもあります。
【お食事】
食事は、本館1階の宴会場でいただきます。
人数が多いときは、隣の駒形館も使っているようです。
今回、私は湯治プランでの宿泊です。
夕食は、刺身も美味しいし、
湯治食としても内容も大満足でした!
レストランのような豪華さや量は
必要ありません。
朝食は、毎日納豆が出るだけで満足します。
内容は毎日変わりませんが、続けて食べても
飽きないような内容です。
旅館部の方は、食事後に売店で
コーヒーをいただくことができます。
こちらは、お昼も食事を提供してくれます。
食券を買って、大広間でいただきます。
日帰りの人も温泉&食事が定番なんだろうと思いました。
【温泉について】
混浴露天風呂4(大湯、疝気の湯、真の湯、目の湯)
女性専用1(滝の湯)
男女別内湯2(白猿の湯、小天狗の湯)
※湯温は、温泉により違います。
激熱:大湯、滝の湯
適温:真の湯、目の湯、内湯
ぬる湯:疝気の湯、目の湯
女性専用時間:17:00~18:00(大湯、疝気の湯)16:00~17:00(真の湯、目の湯)
露天は、日の出から20:30or21:30まで。
それから毎日清掃が入ります。
どの温泉も毎日清掃があり、
毎日フレッシュな温泉に入れます。
元湯夏油温泉は、温泉が沢山あります!
混浴露天風呂は、
どれも本当に川べりにあるので、
夏場は、川に入っている人もいるようです。
この時期の夏油川は、雪解け水で
水かさがあり、透明でキレイです。
自然の恵みを存分に感じられますね。
ここの名物は、なんといっても大湯!
激熱で、ぬる湯でゆっくり温泉派の私は、
ここに来る前、大湯には絶対に入れないと
思い込んで来てました。
ですが、、温泉で一緒になった人の話を
聞くうちに、入ってみようという気になり、
トライしたところ、本当に熱い!
まず、足にかけ湯をしてかけ湯をして
かけ湯をしてかけ湯をして・・・・
熱くて入る決心がつきません。
人が入っているのを見ると、決心がついてきて
二日目にして入ってみると、
足が痛い、末端が痛い
数十秒で上がりましたが、出てみると
なんか頭も身体もすっきり!?
この感覚は癖になりそう。
サウナで整うということを聞いたことがありますが、
そんな感じなのかもしれません。
シュワッと爽快になるのです!
そして、大湯では、そんな光景が
あちこちで繰り広げられていて、
そこにコミュニケーションが生まれて
みんな何だか楽しくなる作用もあります。
こちらは、湯あみ着やタオル不可なのですが、
熱さでそんなこと考えていることさえ
忘れさせてくれて、シンプルに温泉や場を楽しみます。
大湯で来る人を見ていると女性の方が、強いですね~
さぶんと平気に入ってしまう人もいました、驚き!
男性の常連は、一年に一度大湯に入ると
風邪をひかないだとか。
大湯だけ数回浸かって、帰っていかれました。
どうやら、この爽快感は
自律神経を整えることに一役買っているそう。
それを聞いた二人組の女性客は、
それは入らないと!と言って
翌日聞いたら何度も入ったと言ってました。
確かに、前日の彼女たちと、翌日の姿は
全然違って、二人とも楽しそうになりました。
大湯の近くにある疝気の湯は、
38~39度程、ぬるくてずっと浸かっていられます。
ここは、どこも自噴泉のようですが、
地底からポコポコ湧き出てくるのは
疝気の湯が一番感じられ、
地のエネルギーを存分にもらえます。
大湯で興奮刺激を受けて、
疝気の湯で居眠りしたり癒される感じです。
小さい疝気の湯は、5人ぐらいが最適な環境です。
真の湯は、適温と書かれていますが、
私にとっては熱め42度ぐらいの温泉です。
半身浴でダラダラ汗が流れてきます。
大湯、疝気の湯から真の湯、目の湯に行くには、
階段の昇降が二回あるので、
夏油川に入って行き来する強者もいます。
夏は、腰にタオル一丁で川を歩く
男性客の姿が増えるかもしれません。
残念ながら、一番ぬるい目の湯は、
冬の雪で、屋根の柱が折れて、
建物が傾いてしまい、
今年は復旧の目途が立っていませんでした。
ところで、こちらは全て源泉かけ流しなので、
顔も温泉で洗ってみたところ、
肌の調子がとても良くなりました♪
内湯のシャワーは温泉ではないというので、
湯舟の温泉水で洗髪もして
余すことなく温泉を味わいました。
内湯は入浴者も少ないので、
この方法で洗髪、オススメです。
今回5泊の滞在でしたが、
ほとんどの方が連泊です。
なので、温泉で会って色々話して
仲良くなってしまうのも、その魅力のようです。
年に一度、元湯夏油で同じタイミングに
宿泊している人達もいました。
そこに愚痴などはなく、世間話や
日本各地の温泉情報など話したり、
居眠りしながら温泉入ったり、
たまに刺激を求めて、大湯に行ったり
殻を被っていたら、楽しめないかもですが、
その殻を取る助けをしてくれるような
独特な雰囲気があります。
―――
三つの山に囲まれていて
牛形山、経塚山、駒ケ岳の登山も可能です。
地元の小学生も登ると言われましたが、
山の天気は本当に変わりやすく、
また、熊や野生生物も生息しているので
それなりの装備は必要だと思います。
散歩として、砂利道の山道を歩いていたら、
車で山菜鳥採りに来ていただマダム達から真剣に
熊鈴持ってないのか?なかったらラジオは?
と聞かれて、ビビりながら音楽流して戻りました。
宿に戻り、この辺りの熊は、
人間見たら逃げるから~と言われましたが、
熊に遭遇しなくて、本当によかった!
雨の降り方も半端ないので、
そちらもご注意を!
温泉がある川辺まで階段がありますが、
自然の緑道を散歩しているようで
気持ちいいですよ。
東北の方は、
とても紳士的な方が多いという印象です。
都会から日帰り圏内の関東の温泉は、
「ワニ」と呼ばれる人種の出没が多いですが、
日本人らしい気性が息づいていると思いました。
女性の私が行くと、他の温泉に行ってしまう人、
なるべく見ないように見せないようにしている人、
また、そんなことは微塵も感じさせず
ただ自然でいる人も多くいて、
自然に戻る場所でもあるから、
心地よいのかなとも感じました。